ED治療薬の種類と効果の特徴

現在ED治療薬として使われている3つの先発医薬品は効き方やどんな人に最適化が異なりますので、その性質・特徴を知っておきましょう。

 

●バイアグラ
初めて作られ認可を受けたED治療薬であり、それだけに知名度も随一です。初期には死亡事故など副作用の危険性がセンセーショナルに取りざたされたこともありましたが、実際はいずれも極端な過剰摂取によるもので、一定水準以上の安全性は担保されていると考えていいでしょう。飲んで1時間ほどで効き4時間程度持続という速効性でありながら、食後に飲むと効果が大きく低下する点を扱いづらいと感じる人は多いようです。

 

●レビトラ
バイアグラの改良版を目指して作られた治療薬で、バイアグラと同じような速効性・持続性を持ちますが、食事の影響を受けづらくなっている点がバイアグラに対するアドバンテージです。ただし全く食事による影響がないわけではなく、特にアルコールにはその効果を阻害されるため注意が必要です。

 

●シアリス
バイアグラ・レビトラとは大きく異なる性質を持つ新しいED治療薬がシアリスです。極めて長い持続時間を誇り、服用後最大で36時間程度その効果が持続します。また作用機序的に胃に食べ物が入っていることによる影響を受けないため、飲む前・後の食事について一切考慮する必要がない点が大きなメリットと言えます。

 

3つの薬はそれぞれ成分が大きく異なります。例えば効果だけ見るとレビトラはバイアグラの上位互換のように思えるかもしれませんが、レビトラはあまり効果がなくバイアグラは効果があるという体質の人もいます。自分に合ったものを選択することが重要です。

 

ED治療薬の禁忌事項、副作用など

 

ED治療薬は用法を守る限りは一定以上の安全性が担保されている薬ですが、薬の飲み合わせなどにいくつか制限のある薬です。ED治療薬は基本的に医師の処方の下で手に入る薬ですので、その際に説明を受けることと思いますが、併用禁忌の薬については十分に注意が必要です。

 

●共通
バイアグラ・レビトラ・シアリス共通の併用禁忌薬として硝酸薬があります。硝酸薬とは広く用いられている血管拡張薬で、狭心症発作時に発作を止める薬としてよく知られているニトログリセリンも硝酸薬の一種です。硝酸薬とED治療薬を同時に飲んでしまうと、硝酸薬の働きが過剰になり血圧が極端に低下してしまいます。低血圧によるめまい・立ちくらみや失神を引き起こし、場合によっては命に関わることもあるため、絶対に併用してはなりません。

 

●バイアグラ
抗不整脈薬であるアミオダロン塩酸塩との併用は禁忌です。硝酸薬と同じように角の低血圧を招く危険性があります。

 

●レビトラ
抗ウイルス薬・抗真菌薬全般はレビトラの成分の血中濃度を過剰に高くする危険性があるため併用禁忌です。

 

また、薬にかかわらず、血圧異常の人や不整脈のある人、その他一部の人はED治療薬を使用することができません。このように、ED治療薬が禁忌となる対象は非常に広く、注意が必要な薬であることがわかっていただけると思います。ED治療薬は海外からの輸入品が通販で出回っていることもありますが、個人の判断で飲める薬では決してありませんので、きちんと医師の処方の下、正しく使ってください。

 

ED治療薬の個人輸入は危険?

 

日本では、全てのED治療薬は医師の処方の下でのみ合法に入手することができ、ドラッグストアなどでは販売されていません。しかしながら海外では処方箋なしに購入できる国も数多くあり、そのような国から個人輸入することで処方箋なしでED治療薬を入手することも不可能ではありません。近年では個人輸入代行業者も数多く存在し、より手軽に個人輸入を行えるようになりました。しかしながら、ED治療薬の個人輸入による入手は決して行ってはいけません。

 

既に説明したとおり、ED治療薬の使用が禁忌となる対象者は非常に多いものです。他の薬との飲み合わせもありますし、持病との兼ね合いもあります。ED治療薬は一定以上の安全性が確保されている薬とはいいましたが、それは正しく使ってこそであり、医師の判断の下でなければその安全性が確保できているとは決して言えません。併用禁忌薬とED治療薬を併用すると、命に関わるような副作用が起こることも少なからずあります。

 

また、そもそも個人輸入により手に入れた薬の品質が疑われます。ED治療薬は世界中で需要が高く、偽造品・粗悪品が非常に多く出回っていることで知られています。個人輸入ではそういった粗悪品をつかまされてしまうリスクもあるでしょう。こちらもやはり、命に関わるような問題を引き起こす可能性は十分にあります。

 

このような致命的な問題を避けられることを考えれば、病院に行く手間や多少のコストなど安いものと思えませんか?いずれにしても、個人輸入でED治療薬を入手しようなどとは考えない方がいいでしょう。