バイアグラの効果

ED治療薬といえばバイアグラ、と代名詞的なイメージを持つ人も多いED治療薬の草分け的存在のバイアグラ。世界で初めて登場したこのED治療薬は、それまで決定打のなかったED治療において劇的な効果をもたらし、一種の社会現象となるほどに注目が集まったのは今も記憶に新しいです。今ではバイアグラを踏襲したより扱いやすいED治療薬もありますし、バイアグラのジェネリック医薬品も数多く出回っていますが、それでも体質的にバイアグラが一番効果が高い・副作用が出ないなどの理由で選択されることもあるなど、まだ現役の薬と言えます。

 

バイアグラは世界初のED治療薬ですが、そのメカニズムとしてPDE5阻害作用を薬として利用したことも世界初です。バイアグラ以降に登場したED治療薬は、基本的にPDE5阻害作用によって勃起力を高めています。PDE5とは海綿体が充血し勃起が起こるきっかけとなる環状グアノシン一リン酸という物質を分解してしまう酵素のことで、EDの人は多くの場合、環状グアノシン一リン酸が少ないかPDE5の働きが活発すぎる傾向が見られるため、PDE5の働きを阻害することで勃起力を助けているのです。

 

バイアグラの作用機序について、科学的な薬を嫌う立場からは「意思と関係なく無理矢理勃起させる薬」であると表現されることがありますが、バイアグラは正確には勃起を減退させないようにする薬であり、勃起するような刺激を受けたときに正常な反応として勃起が起こることを助けてくれる薬なのです。

 

バイアグラの副作用

 

バイアグラは軽微な副作用に限っていえばその発生頻度はかなり高く、顔のほてりと目の充血に関しては服用者の9割が体感すると言われています。バイアグラの正作用……つまり勃起力改善の表れとともにほてりや充血も起こるため、バイアグラが効いている証である・ほてりによってバイアグラが効き始めたことを把握するなどと考える利用者も多く、実際にあまり実害のない副作用ですのでこれらはあまり問題視されていません。

 

また、バイアグラは元々狭心症の治療薬として開発されていた薬であるため、血管拡張やそれに伴う血圧低減作用があります。そのため、血管拡張による偏頭痛や、動悸・鼻づまりなども比較的高頻度で起こる副作用として知られています。またこのような性質上、既に狭心症の治療薬として硝酸剤を飲んでいる人がバイアグラを併用することは絶対にできません。硝酸剤との併用はバイアグラ・レビトラ・シアリスのいずれも禁忌であり、血圧が過剰に下がりすぎて命に関わる問題を引き起こすこともあります。初期にはバイアグラの副作用として死者が出たことが大きく報じられましたが、これも医師の処方によらず個人輸入でバイアグラを手に入れた人が、硝酸剤と併用した事による副作用でした。また硝酸剤を飲んでいなくても、血圧異常や血管に問題がある人はやはりバイアグラを飲むことはできません。

 

基本的に、バイアグラの適用となる人が正しくバイアグラを飲む限りは、重篤な副作用はあまり起きないと考えて問題ありませんが、適用となるかどうかは医師の診断によって見極められなければなりません。

 

バイアグラは偽造品が多い?

 

バイアグラは日本国内では処方箋医薬品の分類であり、当然ながら医師の処方の下でしか入手することはできません。ドラッグストアや薬局で直接購入することはできないのです。しかしながら国によっては処方箋なしで購入できるところもあり、そのような国からの輸入品のバイアグラが通販などでは流通しています。このようなルートでのバイアグラを使用することは、非常にリスクが高く危険です。

 

バイアグラは保険がきかず薬価が全額負担となるため、輸入のバイアグラの方が安く買えるケースは確かに存在します。また、EDのことを病院に行って相談することに抵抗を感じる人も少なからずいることでしょう。しかしながら、バイアグラは併用禁忌薬や禁忌対象となる体質・疾患が多く、正しく使わないと命に関わるケースもあります。バイアグラの販売開始後に死亡事故がニュースを騒がせましたが、これも個人輸入によってバイアグラを手にした人が、併用禁忌薬である硝酸剤とバイアグラを併用した事による副作用でした。

 

またそもそも、輸入品として流通しているバイアグラは偽造品が非常に多いという現実があります。バイアグラは需要が大きく知名度も高いため、ブランド品の偽物が横行するがごとく偽造品・粗悪品が出回っており、こちらは薬ですから、偽造品による健康問題は極めて重大です。過去の調査データでは、個人輸入品の実に6割が偽造品であったという調査結果もあり、信用できない薬を服用することになる個人輸入ルートは決して利用してはなりません。